インベストメント&ピース

長期分散投資で資産形成中です。投資の話を中心に書いていきたいと思います。

円高に振れた理由 - FOMC金利据え置き

ドル札のイメージ画像

1ドル100円台前半と円高に振れました。

円高に振れた理由

円高に振れた理由ですが、9月20日・21日に行なわれたFOMC(米連邦公開市場委員会)でFRB(米連邦準備理事会)が金利の据え置きを決定したためです。大方の事前予想の通りとなりました。

ただし、年内に利上げをする見込みが高く、年内残りのFOMCの開催は11月1日からと12月13日からの2回のみとなります。どちらかの開催で利上げの決定が予想されますが、11月の開催は大統領選挙の1週間前であるため、恐らく12月の利上げが濃厚とのことです。

資産運用への影響

資産運用への影響ですが、米国は現在ドル安・株高という状況であり、どこまで市場の予測が織り込み済みであるかを測ることは難しいのですが、年末に利上げが決定されると現在の株価の上昇トレンドが失われると思っています。

そのため私のように米国株を買い増そうとしている人にとっては、今は株ではなくドルを買うチャンスだと思っています。

私の今後の投資戦略

年内はドルをドルコスト平均法で定期的に購入していく戦略を取るつもりです。1週間に1度のペースで一定の金額をドル転します。主には米国市場に上場しているETF、個別株の来年購入用のドル資金ですね。

ただし、私のように長期投資を行っている人はどんな状況であろうと打算的なタイミング投資をせず、自分で決めたアセットアロケーションに従って一貫した投資方法で投資を続けることの方が長期的にパフォーマンスが上がると思っています。

株高だから買わない、今は下がっているから底値まで待つとかの投資判断は難しいということです。

私の今の状況はアセットアロケーションを目標に近づけるために追加投資をしている状態であるため、上記のような戦略を取ろうと思っており、通常行なっているインデックスファンドの積み立て購入も変わらず続けます。

investment-and-peace.hatenablog.com

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NISAで手数料ゼロで海外ETFを購入

ニューヨーク・マンハッタンのビル

米国株への投資割合を増やそうとしているため、最近米国の株式インデックスS&P500に連動するETFであるバンガード社のVOOという商品をNISA口座で買い進めていましたが、今年の限度額である120万円を使いきりました。 

VOOとは

米国のバンガード社という世界最大の投資信託会社が運用している米国株式インデックスのS&P500に連動するETF(上場投資信託)です。VOOはティッカーシンボルであり、米国のYahoo! FinanceなどでVOOと入力し検索すると出てきます。

S&P500に連動するため、米国の大企業全体に分散投資しているのと同じ効果になります。信託報酬という投資信託会社に支払う運用費用は年率0.05%という超低コストとなっています。資産額が1万ドルの場合、年間たった5ドルです。

NISA口座で購入するメリット

株式や投資信託を管理する口座には3種類あり、一般口座と特定口座とNISA口座があります。

昔は一般口座しかなかったのですが、特定口座というものができて、税金の申告が楽になりました。

NISA口座というのは税金のメリットがある口座であり、現時点の制度だと年間120万円までの購入に対する将来の売却益にかかる税金が非課税になるというものです。

どういうことかと言うと、一般口座や特定口座で株などを購入した場合、その株が値上がりしたところで売却すると売却益の約20%分の税金を支払う必要があります。

例えば、50万円の株式を購入し、80万円で売却すると30万円の売却益に対して20%分の税金6万円を納める必要がありますが、NISA口座で購入すると税金を支払う必要がなくなります。

NISA口座のデメリットはあるのか

評価損となっても損益通算できないことがNISAのデメリットです。短期売買では評価損を計上する可能性が大きいため、長期的に保有することによってキャピタルゲインを狙う長期投資家向きの制度となっています。

なぜNISA口座でVOOを買うのか

VOOですが米国市場へ上場しているETFなので米国株扱いであり、通常の一般口座・特定口座で買うと購入時の手数料がかかるのですが、楽天証券SBI証券の場合、NISA口座でETFを買うと購入手数料がゼロ円なのです。(楽天証券は全額キャッシュバックという形を取っているため、実質ゼロ円となります。)

つまり、手数料ゼロでドルコスト平均法(定期的に一定額を購入する購入法)を使い、投資できます。VOOのような信託報酬の安いETFを手数料ゼロで購入できるのはかなりお得だと思います。売却の手数料はかかってしまうようですが、それでも十分なメリットだと思っています。

配当金についても日本で掛かる税金約20%分が非課税のため、外国で取られる10%分のみ税金を支払うということになります。
(NISA口座の場合は二重課税に当たらないため、外国税額控除が適用されません。つまり確定申告しても戻ってきません。)

NISAは評価損を出すと逆に損する制度であるため、先行きが予測しにくい個別株短期売買が一番合理性のない活用法です。

よってインデックスファンドやETFのように長期的に市場全体の上昇が期待出来る投資商品についてNISA口座を使うのがベストな使い方だと思っています。

いくらまでの下落に耐えられるかまず決めておく

長期投資のイメージ図

私は投資を続けることによって将来の金融資産額がいくらになるかを夢想するのが好きなのですが、多くの長期投資家の方々も同じくそうではないでしょうか。

私たちの年金を運用管理するGPIFは外国株式の期待リターンを5%と置いていますので、例えば元本500万円で毎月10万円を積み立てると30年後には1億円になっています。

資産運用による1億円達成のグラフ

夢は膨らむばかりですね。

個人投資家イーノ・ジュンイチさんのサイトであるファンドの海で複利計算ができます。アセットアロケーションのシミュレーションもできるため頻繁に活用させて頂いています。)

このように非常に楽しい複利シミュレーションですが、長期投資家を目指すにあたっては、期待リターンではなく、リスクについて想定しておくことが第一になります。

投資している間に投資額がマイナスになる可能性を認識し、どの程度のマイナスなら投資を続けられるかを自分で決めておけということですね。

中々難しいのですが、そうしないと株価の下落相場でパニックになり売却してしまい、また上昇してきたところで購入するという逆の動きをしてしまいます。投資を止めてしまうという最悪な結果となってしまう可能性もあります。せっかくシミュレーションした将来の1億円の夢はそこで終わりです。自分で設定したリミットがあればある程度は冷静に対応できるのではないかと思っています。

私は投資した半分までは下がるのを覚悟しています。

目標のアセットアロケーションは実現できていないのですが、リスク資産は全体の75%という目標にしているため、自分の金融資産のうちの37.5%分が減ることを想定しているということです。

リスク資産への投資額が1,000万円の場合、500万円の下落までは頑張ろうということです。投資を始めてからそこまでの下落は経験していないため、そうなった時は覚悟が問われると思っています。

ただし、何もせずに我慢するということではなく、 そのような暴落時に追加投資するために普通預金等の無リスク資産を25%分残しておく目標としています。

いずれにしてもリーマンショックのような暴落が来ないことを祈っておりますが。。

ウォーレン・バフェットの凄さ

雲間から光が差す海

投資家のウォーレンバフェットさん。有名ですよね。

世界一の投資家とも言われており、2008年にはフォーブス億万長者ランキングで1位になったほどの大富豪ですが、1958年にネブラスカ州オマハに約3万ドルで買った家に今でも住んでおり、質素な生活をおくっていると聞きます。

個人投資家の中でもバフェット氏を参考にして投資をおこなっている人も多いのではないかと思います。

私も何冊か本を持っています。

私が思うバフェット氏の凄さについて書きたいと思います。

ITバブルに追随しなかった

ITバブルは1999〜2001年頃に米国で起こった株価の急上昇で、インターネット関連の企業を中心に株価が大幅に上昇しました。バブルというくらいなので急激に上がり、その後はじけているのですが、熱狂状態のときは会社名にドットコムという単語をつけただけで株価が上がったと言われています。

以下は当時のS&P500のチャートです。2000年初頭をピークにその後急落しているのがわかると思います。

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以下同じくS&P500のチャートですが、左側がITバブル時、右側が2008年頃に起こったリーマンショックサブプライムローンによる住宅バブル)時のものです。ITバブルがリーマンショックに匹敵するくらいのバブルであったということがわかると思います。

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私が思うバフェット氏の凄さですが、ITバブル時の株価が急騰している状態の中で波に乗らなかったことです。

それはバフェット氏がIT等の自分がよく理解できないものには投資しないという方針であったためです。インデックス自体も上がっているため、適当に買ってもほぼ儲かるという状況で、このバブルの波に乗らないという選択は中々できないと思います。

インデックスファンドだけではなく、アクティブファンドもS&P500等のインデックスを指標にしています。インデックスを上回るとアウトパフォーム、下回るとアンダーパフォームになり、そのファンドの成績になります。

アクティブファンドや投資会社はアウトパフォームすることを目標にしていますが、市場の状況でそれが難しくなった場合、出資者に文句を言われないためにも安全策としてはインデックスに追随しておけばいいということになります。

だが、バフェット氏はそれをしなかった。

そのため、バフェット氏の投資会社バークシャー・ハサウェイはアンダーパフォームし、当時はバフェットの時代は終わったとも言われていたようです。

だがその後ITバブルが崩壊し、多くの投資家は大損失を被り、市場はバフェット氏の選択が正しかったということを証明しました。

上昇の最中に手を引く

実はITバブル時以外にもバフェット氏は自分の投資スタイルを曲げなかったことがありました。

1960年代後半株価が急騰しており、PERは50倍にも達成している銘柄が常にあるような状態でした。

まだまだ上昇する状況だったそうですが、バフェット氏は手を引きました。そのような状態が長く続くことがないという判断だったとのことですが、その後3年間は他の投資家が稼いでいる間、手をこまねいていたそうです。

生涯で最も長かった3年間だったとのことです。

そして株価は1973年初頭にピークを迎え、ダウ工業化は45%下落しました。

この話はこちらの本に載っています。

一貫性を持つこと

共通して言えるのは、自分の信じるやり方を曲げない信念があるということです。

そして他者の批判に対して耐えることができるということ。

その時々の流行や意見に流され、自分のスタイルをコロコロと変えている人は成功できないということです。

私も周りに流されない自分のスタイルをもって投資活動に励みたいと思っています。

円高に振れました - ISM非製造業景況感指数

サービスのイメージ画像

先週は米国の利上げ期待が高まり円安方向に進んでいましたが、再び円高方向に振れました。現在1ドル101円台後半となっています。

円高に振れた理由

9/6に発表された8月のISM非製造業景況感指数が予想を大幅に下回ったことを受けての反応のようです。事前予想は55.0ポイントでしたが、実際は51.4でした。

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出所:The Wall Street Journal

ISM非製造業景況感指数とは

毎月1回発表され、米国のサービス業における景気の状況を表します。サービス業は米国のGDPの7割を占めるものであり重要な指標となります。

見方としては50を上回っていると景気拡大、下回っていると景気後退を表す先行指標になります。今回は50を上回っていますが、期待に全く届かないということで、9月利上げの可能性が18%に下落しました。先週末の米雇用統計も予想と比べて微妙でしたので反応については妥当かと思います。

まとめ

為替は苦手です。動きの原因となる要素が多すぎて追いかけられませんし、全く予測がつきません。短期的な売買をするわけではないのですが、しばらくウォッチしていきたいと思います。

時間の需要と供給

時間のイメージ画像

最近忙しく普通のサラリーマンにとって休みであるはずの本日(土曜日)は仕事でした。ちなみに明日も仕事です(泣)

こう仕事ばかりの日が続くと時間というのが本当に貴重なものだと感じられます。

やりたいことだらけです。もっと読書や自分のための勉強をしたいし、旅行にも行きたい。

逆に時間を持て余すくらい何もすることがない場合ですと、時間というものの貴重さが分からなくなると思います。長い休みなどを取って、旅行にも行かなかったりすると割とそのような状態になったりします。いつもは貴重だと思っている時間をいたずらに浪費してしまうのです。

まさに自分というマーケットの中で時間というものが需要と供給の関係によって、価値が上下しているようなそんな感覚でしょうか。

今の私の中では時間の価値がかなり高騰しています! 

なのでアーリーリタイヤを目指すにしても、完全にリタイヤするよりかは、少し何かに制限されることによって、時間の貴重さというのを感じた方がいいと考えています。

週3日くらいは、サラリーマンとして働き、いくばくかの給与を得つつ、少し時間的な自由を縛られることによって、逆に時間の貴重さを感じる。そして、残りの時間は貴重であるという意識を持ったまま、自分の好きなことに使う。

趣味でもいいですし、自分のビジネスや投資の勉強、旅行などやりたいことはたくさんあると思います。

週末2日間の休みが仕事のための休息になってはいないでしょうか。私はそんな状態になっています。(今週はその休息すらありませんが。。)

逆に労働をその他の時間の貴重さを感じることを維持するためと捉え、時間を好きなことに有効に使える日を夢見て明日も仕事を頑張りたいと思います。

バイ&ホールドできるか

白黒のパターン画像

私は基本的に購入した投資信託ETF等は売らずに保有しています。
バイ&ホールドとも言いますね。

例外として若気のいたりで買ってしまったものや同じ種類の商品に振り返るとき(例えば、信託報酬が低いものに入れ替える場合)などは売却することもあります。

資産の整理を目的とした売却ですね。

ただし、ここで言いたいのは値動きを見て売却の決定をするということはしないということです。

私は楽天証券を使っているのですが、投信基準価額メールというのが毎週送られてきます。そのメールに記載されている直近1年間のリターンはどの商品も大体マイナス15%くらいと悲しいものになっています。。

しかし、そのくらいでは売却しません!
(リターンを追求すべき投資家としては下げてるのはダサいので威張っている場合ではありませんね。。)

投資を成功させるには一貫性がないといけないと言われています。

値動きで利益を出すタイプの短期投資家を目指すのであれば、売却して損切りするのが正解かもしれません。しかし、長期投資家は同じ場面で追加投資をするのが正しい戦略ではないでしょうか。

値動きで投資方針がぶれてしまわないようにしたいと思っています。

下げ相場の投資商品にどれだけ追加投資できるか。確信めいたものがないと怖くてできません。

そんなときにもインデックス投信やETFのように市場全体に投資して長期で保有するのが一つの答えのような気がします。市場全体がゼロになることはないので、将来に向けて安く買うことができるお得な時期だと思って私は追加投資をしています。