ネットワークビジネスに誘われたこと
2,3年前の話ですが、ネットワークビジネスに誘われそうになったことがあります。
ネットワークビジネスとは
ネットワークビジネスとは、いわゆるマルチ商法というやつで、ある商品を他の人に紹介をし、その人が商品を購入すると、販売会社から紹介者に対して報酬が支払われるという仕組みの商取引きです。
紹介された人(子)がさらに別の人(孫)に紹介すると最初の紹介者(親)は、孫の購入分からも報酬を貰えるため、自分の傘下のネットワークが広がると不労所得が得られる状態になります。
ただし、一定の範囲内のネットワークしか作れないようになっているようです。
ネズミ講と混同されますが、こちらは商品は介さず、会員から回収した会費をピラミッドの上から順番に分配するという仕組みです。しかもネットワークの範囲が無限のため、後から始めた人は必ず上の人には勝てず、損する人がほとんどになってしまう仕組みだそうです。
そのため、法律で禁止されています。
きっかけ
私が誘われたのは、たまたま知り合った同い年くらいの男性から(以下A君とします)でした。
職場が近いということで、ランチなどに行ったりしていました。
(思えば職場が近いということも嘘だった可能性もあります。)
割と頻繁に誘いのメールがあるのでおかしいとは感じていました。なぜなら知り合ったばかりの人にそんな積極的に行く人って何か目的がない限りはいないと思うのです。
ただA君は好青年でしたし、お互いに仕事の話などをしていると、同世代のサラリーマンとして同じ悩みを抱えていることが分かり、前向きな考え方も持っていると感心していました。
(この誰もが抱える悩みというのがネットワークビジネスに誘われる隙になっていることが後でわかりました。)
アップラインへの紹介
何回かランチをするうちに起業して成功している知り合いがいるので、会いに行かないかと誘われました。
私も起業には興味を持っていましたし話を聞きたかったので、行ってみることに決めました。
そんな話を今の奥さんに話したところ、なんかの宗教か悪徳商品販売の誘いなのではと指摘されました。
情けないですが指摘されて初めて確かにそうだなと、今までのちょっと怪しいと思っていたことがつながった感じがしました。でもネットワークビジネスと確信できるまでは分からなかったし、こういうのも経験だと思って行ってみることにしました。
着いてみると家賃が相当しそうな豪華なマンション。
セキュリティ万全のエントランスにコンシェルジュなる人がいました。
コンシェルジュ??高級マンションは管理人と呼ばないのか?
エレベータで上がって部屋から出てくるのは、一人暮らしの男性でした(Nさんとします)。40代前半くらいだったと思いますが、見た目は若く爽やかな方でした。悠々自適な暮らしをしており、働いてはおらず今は不動産投資をしているということでした。
何を話したかというと、あまり覚えてないのですが、ロバート・キヨサキの金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラントの話をされたのは覚えています。
(このとき私は読んでなかったのですが、後でネットで確認してみるとネットワークビジネス勧誘の常套手段みたいです。でも参考になる本ですよ!)
その他投資の話と通じる話もあるため、それに乗っかっていたという形です。私は投資の話のつもりで話していましたが、おそらくA君もNさんも私が乗り気だなと思っていたかもしれません。
直接的なネットワークビジネスの話は出てきませんでした。
マンションを出たあと帰り道にA君はしきりにNさんは自信に満ち溢れていてすごくないですか?と言ってきました。
この時点では何を起業して、成功したかというのは聞かされていませんでしたし、質問してもA君は何をしたいかではなく、何を実現したいかが大事なので、今は知らない方がいいと思いますという答えが返ってきました。
話が怪しくなってきましたね。
断りの連絡
ネットワークビジネスと確信ができたので、後日A君にネットワークビジネスはやる気がないことを連絡したところ、しばらく経って了承した旨の連絡が来て、そこから連絡が途絶えました。
なので、ネットワークビジネスに誘われそうになったという表現ですが、明確にそういうものを始めないかと誘われた訳ではありません。そう言ってしまうと抵抗がある人もいるため、その場で断られてしまうからだと思います。
2人とも全くもって悪い人ではなかったですし、目標に向かっているためか自分や普段接していた同僚やある意味前向きな印象を受けました。
ネットワークビジネスが悪いことという風には捉えるほど理解はしていませんし、まずはやってみることを心掛けたい私としては、やる前から判断を下したのは偏見じみたものがあったかもしれませんが、私には合わないだろうと考えました。
人それぞれだと思いますので否定はしませんが、よーく考えてみることをお勧めします。
勧誘の流れ
勧誘の流れとしては、まさに以下のような形でした。
私は第4段階のアップラインに紹介というところで断っているため、やる気を見せていたらセミナーへの参加の誘いがあったのだと思います。誘われていることに気付かない可能性もあるので気をつけましょう。