ウォーレン・バフェットの凄さ
投資家のウォーレンバフェットさん。有名ですよね。
世界一の投資家とも言われており、2008年にはフォーブス億万長者ランキングで1位になったほどの大富豪ですが、1958年にネブラスカ州オマハに約3万ドルで買った家に今でも住んでおり、質素な生活をおくっていると聞きます。
個人投資家の中でもバフェット氏を参考にして投資をおこなっている人も多いのではないかと思います。
私も何冊か本を持っています。
私が思うバフェット氏の凄さについて書きたいと思います。
ITバブルに追随しなかった
ITバブルは1999〜2001年頃に米国で起こった株価の急上昇で、インターネット関連の企業を中心に株価が大幅に上昇しました。バブルというくらいなので急激に上がり、その後はじけているのですが、熱狂状態のときは会社名にドットコムという単語をつけただけで株価が上がったと言われています。
以下は当時のS&P500のチャートです。2000年初頭をピークにその後急落しているのがわかると思います。
以下同じくS&P500のチャートですが、左側がITバブル時、右側が2008年頃に起こったリーマンショック(サブプライムローンによる住宅バブル)時のものです。ITバブルがリーマンショックに匹敵するくらいのバブルであったということがわかると思います。
私が思うバフェット氏の凄さですが、ITバブル時の株価が急騰している状態の中で波に乗らなかったことです。
それはバフェット氏がIT等の自分がよく理解できないものには投資しないという方針であったためです。インデックス自体も上がっているため、適当に買ってもほぼ儲かるという状況で、このバブルの波に乗らないという選択は中々できないと思います。
インデックスファンドだけではなく、アクティブファンドもS&P500等のインデックスを指標にしています。インデックスを上回るとアウトパフォーム、下回るとアンダーパフォームになり、そのファンドの成績になります。
アクティブファンドや投資会社はアウトパフォームすることを目標にしていますが、市場の状況でそれが難しくなった場合、出資者に文句を言われないためにも安全策としてはインデックスに追随しておけばいいということになります。
だが、バフェット氏はそれをしなかった。
そのため、バフェット氏の投資会社バークシャー・ハサウェイはアンダーパフォームし、当時はバフェットの時代は終わったとも言われていたようです。
だがその後ITバブルが崩壊し、多くの投資家は大損失を被り、市場はバフェット氏の選択が正しかったということを証明しました。
上昇の最中に手を引く
実はITバブル時以外にもバフェット氏は自分の投資スタイルを曲げなかったことがありました。
1960年代後半株価が急騰しており、PERは50倍にも達成している銘柄が常にあるような状態でした。
まだまだ上昇する状況だったそうですが、バフェット氏は手を引きました。そのような状態が長く続くことがないという判断だったとのことですが、その後3年間は他の投資家が稼いでいる間、手をこまねいていたそうです。
生涯で最も長かった3年間だったとのことです。
そして株価は1973年初頭にピークを迎え、ダウ工業化は45%下落しました。
この話はこちらの本に載っています。
一貫性を持つこと
共通して言えるのは、自分の信じるやり方を曲げない信念があるということです。
そして他者の批判に対して耐えることができるということ。
その時々の流行や意見に流され、自分のスタイルをコロコロと変えている人は成功できないということです。
私も周りに流されない自分のスタイルをもって投資活動に励みたいと思っています。