いくらまでの下落に耐えられるかまず決めておく
私は投資を続けることによって将来の金融資産額がいくらになるかを夢想するのが好きなのですが、多くの長期投資家の方々も同じくそうではないでしょうか。
私たちの年金を運用管理するGPIFは外国株式の期待リターンを5%と置いていますので、例えば元本500万円で毎月10万円を積み立てると30年後には1億円になっています。
夢は膨らむばかりですね。
(個人投資家イーノ・ジュンイチさんのサイトであるファンドの海で複利計算ができます。アセットアロケーションのシミュレーションもできるため頻繁に活用させて頂いています。)
このように非常に楽しい複利シミュレーションですが、長期投資家を目指すにあたっては、期待リターンではなく、リスクについて想定しておくことが第一になります。
投資している間に投資額がマイナスになる可能性を認識し、どの程度のマイナスなら投資を続けられるかを自分で決めておけということですね。
中々難しいのですが、そうしないと株価の下落相場でパニックになり売却してしまい、また上昇してきたところで購入するという逆の動きをしてしまいます。投資を止めてしまうという最悪な結果となってしまう可能性もあります。せっかくシミュレーションした将来の1億円の夢はそこで終わりです。自分で設定したリミットがあればある程度は冷静に対応できるのではないかと思っています。
私は投資した半分までは下がるのを覚悟しています。
目標のアセットアロケーションは実現できていないのですが、リスク資産は全体の75%という目標にしているため、自分の金融資産のうちの37.5%分が減ることを想定しているということです。
リスク資産への投資額が1,000万円の場合、500万円の下落までは頑張ろうということです。投資を始めてからそこまでの下落は経験していないため、そうなった時は覚悟が問われると思っています。
ただし、何もせずに我慢するということではなく、 そのような暴落時に追加投資するために普通預金等の無リスク資産を25%分残しておく目標としています。
いずれにしてもリーマンショックのような暴落が来ないことを祈っておりますが。。