最近の為替の状況 - トランプリスク
米大統領選挙前に円高になったり円安になったりと不安定な状況が続いてますので整理しました。
10/24週
円安の流れでした。1ドル105円台まで行きました。米国の7〜9月の実質GDP速報値が前年同期比で2.9%増など米国経済指標が軒並み良かったことでリスクに対して積極的な姿勢となり、円が売られました。そして、FRBが12月に利上げを行う可能性が高いという見方が広がりました。
10/31週
トランプ氏が大統領になる可能性が高まったことでリスクが高まり、米国株安&ドル安になりました。102円台まで振れました。これは、クリントン氏のメール問題(私用のメールアドレスを公務に使用していたという話)が新たなメールの発見により再燃し、FBIが違法かどうかの再捜査を行うという話になり、クリントン氏優位で進んでいた選挙戦が一転どっちに転ぶのか分からない状態となりました。
しかし大統領になりそうになるとマーケットがリスクだと認識するような人が大統領になっていいのでしょうか。。
11/7週
11/7は再び円安の傾向です。104円台半ばまできました。クリントン氏の新たなメール問題はFBIの捜査結果により訴追しないことが決まり、トランプリスクが後退したことで先週売られたドルがまた戻ってきているとのことです。
大統領が決まるまでは為替は大きく動かないと思われます。クリントン氏に決まれば円安、トランプ氏であれば円高に振れることになりそうです。ブレグジットの時のように事前予想と反する結果が出る可能性があるので注意したいと思います。
まとめ
ここ数ヶ月の状況は、
リスクが高まる→安全資産である円に一旦避難しよう→円高&日本株安。(日本は輸出国のため円安になると株価が高くなる傾向がある)
リスクが弱まってきた→年内利上げの可能性が上がる→円を売ってドルに戻そう→円安&日本株高。そして、利上げなので利息で儲かる銀行株が高くなるが、その他の米国株安。
のような攻防が続いていることが分かりましたが、全て米国が利上げするかどうかが大きなファクターになっている気がします。ただ、とりあえず米大統領選挙注目ですね。
↓何かのお役に立てた場合はクリック頂けると嬉しいです!