地味な投資スタイル
私が実践している長期分散投資という投資スタイルですが、あまり人気がありません。。
FXや現物不動産への投資の方が投資をしているというイメージが強く、人々の話題にもなりやすいですし、周りの人がやっているという話を聞き、始めるという人も多いのではないでしょうか。
一方、長期分散投資はその名の通り、長期的なリターンを狙っていくものであり、短期的には結果を求めません。
リターンもそこまで高いものではありません。
投資先を分散することでリスクを抑えつつ、上下運動をしながら自分で組んだアセットアロケーションから得られると見込まれる期待リターンを目指して運用していくというものです。
私たちの年金の運用を管理するGPIFも基本的に同様の手法に分類され、理論的な手法なのですが、認知度があまりないためか、行っている人はほぼファイナンシャルリテラシーのある玄人の投資家。
認知度が高まり、素人投資家にこそ行って欲しい投資スタイルだと思っています。
米国株
私は株式インデックス型投資信託への投資をメインで行っており、グローバル分散投資をベースにしていますが、最近は米国の株価指数のS&P500に連動するETFや個別株にも投資をしています。
理由としては、米国はこれから若年層を含む人口の安定性があることやIT・金融の分野が圧倒的に強く、これからも米国の優位性は変わらないと思っているからです。
また株主価値の向上に対する意識が日本より高い気がしますよね。
別の問題として良くない面もあるかも知れませんが、レイオフなどで人件費の圧縮を測ったり、経営に対しては容赦ない決断をしている印象があります。
ROE(Return on Equity。株主資本に対してどれだけの利益を上げているかという指標。事業を債券と見なした場合の金利みたいなもの)を見ても、2016年日本市場8.03%、米国市場は13.46%です。
全世界では11.30%なので、効率のよい経営をしているということが分かります。
(ROEはhttp://myindex.jp/global_per.phpのデータから計算しました。PBR ÷ PERで算出できます。)
グローバル分散投資をベースとすることは変わらないと思いますが、徐々に先進国株式のアセットクラスの中で米国株の比率を高めていきたいと考えています。
S&P500のETFは、主にバンガード社の商品Vanguard 500 ETF(VOO)を買っております。
かつてのベトナム株ブーム
株式など何かに投資しようと思ったとき、一般的に成長が見込まれるだろう企業・業界・国に対して投資をしたくなりませんか?
私もそうです。
私が投資に興味を持ち始めた2007年頃はベトナム株ブームでした。
大きな経済発展により成長が見込まれ、人口動態からも若い世代が多くいたことから、証券会社などが火付け役となり、投資家が殺到しました。
ベトナムに出向き、現地の証券会社を作るというツアーなども流行っていました。
以下ベトナムの株式インデックスであるVN指数です。
2007年頃を見ると急激に上がっています。
ただし、その約2年後の2009年初頭には1/5くらいになってしまっています。
2016年8月現在でようやくピークの半分くらいにまでは上昇してきていますが、ピーク時に買った投資家は大きな損失を被ったことでしょう。
このようにブームは買わなきゃ損という心理状態を作り出し、みんなが買うことで更に株価が上がり、バブルを生み出します。
手数料で儲けようとするブローカーもそれを煽ります。
これからも何かしらの一見納得性がある投資案件が出てくるはずです。
TPPとか何とかとセールストークはたくさん作り出せます。
個人投資家の方は成長性に投資する際には特に冷静に検討するようにしましょう。
投資遍歴②
この記事の続きです。
investment-and-peace.hatenablog.com
2007年頃から投資信託という投資商品を知り、少しづつ投資を開始しています。
この頃は毎月分配金が出るグローバルソブリンという投資信託を買っていたり、アセットアロケーションも考えていなかっため、今のインデックス投資という投資方法まで行き着いていません。
投資方針も考えてなく、個別株が投資信託だけになっただけという形でした。この頃の米国の株式指標S&P500を確認すると、2007年10月をピークに2009年2月に底を打つまで株価は下がり続けております。
リーマンショックによる大暴落ですね。
2008年からは各アセットクラス(日本株式、海外株式、海外債券)のインデックスファンドに毎月積み立てを始めています。
評価額が下がり続ける中、初心者に近い人間がメンタルを保ち、なけなしのお金をよくも投入し続けることができたなと我ながら感心しましたが、その頃仕事が激忙しかったことが原因と考えられます。
つまり、評価額を見る余裕(興味)がなく、放置していたことが功を奏したという形です。また、追加投資も続けていました。
これはウォール街のランダムウォーカーという本とインデックス投資家の水瀬ケンイチさんのブログである梅屋敷商店街のランダムウォーカーに助けられたと思っています。
安いときに買い、高いときに売るというのが儲かる秘訣ですが、これがなかなか難しい。株価が上昇しているときにチャンスに遅れまいとして買い、暴落すると慌てて売るという心理的に逆の動きをしてしまいがちです。
その後の展開として2009年2月以降は多少の上下があったものの基本的に右肩あがりで上昇を続けており、2016年8月現在ですとS&P500は約735ドルから約2184ドルと約3倍の金額に近い数値になっています。
この頃の株価下落期間中の投資は私の資産形成において大きな影響をもたらしてくれました。もっと投資しておけばよかったと思うくらいです。
この経験から株価下落は逆にチャンスだと思うようになりましたし、長期投資を方針としている方には下落時に慌てないでほしいと思っています。
アーリーリタイヤにいくら必要か
よくどれくらいの金融資産額があればリタイヤできるかという議論がありますが、独身の方だとひとまず3,000万円が最低限の目標ではないかと思っています。
一月15万円くらい使うとして、資産運用益なしで15年は暮らせます。
40歳くらいまでの若い方だと15年の間にストレスのない簡単な仕事をして資産の減少を少なくすることも可能だと思いますし、50歳くらいの年配の方だと15年後には年金が貰えます。
3,000万円を貯めることができる人はそもそも散財をしない貯蓄能力が高い人ですから、リタイヤしたら更にお金を使わなくなると思います。
また、生活費の安い国や町に移住することも選択肢として考えられます。
ただし、独身もしくは夫婦子供なしの一人分(どちらかは働くとする)の最低限の金額だと思っており、会社など何かに依存している状況からどうしても抜け出したい場合の切り札と位置付けています。
子供のいる家庭ではもう少しないと現実的に厳しいですね。でも子供は欲しい。
そういった場合は、3000万円を何か自分で別の仕事を始めるための元手にするなどが考えられます。
サラリーマン前提で考えると脱サラしてお店を始めるとかですね。
もちろんリスクを飲み込んだ上での決断になります。
私の考えでは、自由になるためにリタイヤするのだから、今度はお金に縛られるようでは本末転倒で、完全リタイヤするのであれば1億円くらいは欲しいなあとか思ってしまいます。
いつになることか。。
投資遍歴①
私は20代半ばから投資を始めました。インデックス投資をやり始めてから数えると投資歴は8年くらいになります。
(インデックスとは日経平均やダウ平均などニュースによく出てくる株式等の指標です。それらの指標に連動する投資信託等に投資する投資方法をインデックス投資と呼んでいます。)
投資を始めた理由ですが、社会人1年目に先輩が当時スキャンダルで大幅に下落していた株を購入し、その後値上がりし、数十万円儲かったという話を聞いたことがきっかけでした。
経済の勉強になると本か何かで読んだこともあり、いつかは始めたいと思ってはいました。また、株をやっているということに対して大人の響きがありましたね。
最初の買った銘柄は、ぴあというチケット販売会社の株でした。購入金額は20万円足らずの資産形成とは程遠い少額で、保持していた期間は約1か月という短期売買でした。利益は数百円程度でした。
貯金以外の運用手段として、日本個別株がまず第一に上がるというのは、多くの日本人に当てはまるものだと思っています。
ただし、投資の勉強を続けていると(勉強といっても本を読んだり、ブログを見たりする程度です)、個別株は経験者向けで難易度が高めの投資だということがわかります。
このときは少額なので問題ないですが、銘柄一辺倒は究極にリスクが高いものです。
資産形成をしていくことを考えると投資額も増えてきますし、最悪の場合、その会社が倒産し、株式の価値はゼロになってしまうことも考えられます。