NISAで手数料ゼロで海外ETFを購入
米国株への投資割合を増やそうとしているため、最近米国の株式インデックスS&P500に連動するETFであるバンガード社のVOOという商品をNISA口座で買い進めていましたが、今年の限度額である120万円を使いきりました。
VOOとは
米国のバンガード社という世界最大の投資信託会社が運用している米国株式インデックスのS&P500に連動するETF(上場投資信託)です。VOOはティッカーシンボルであり、米国のYahoo! FinanceなどでVOOと入力し検索すると出てきます。
S&P500に連動するため、米国の大企業全体に分散投資しているのと同じ効果になります。信託報酬という投資信託会社に支払う運用費用は年率0.05%という超低コストとなっています。資産額が1万ドルの場合、年間たった5ドルです。
NISA口座で購入するメリット
株式や投資信託を管理する口座には3種類あり、一般口座と特定口座とNISA口座があります。
昔は一般口座しかなかったのですが、特定口座というものができて、税金の申告が楽になりました。
NISA口座というのは税金のメリットがある口座であり、現時点の制度だと年間120万円までの購入に対する将来の売却益にかかる税金が非課税になるというものです。
どういうことかと言うと、一般口座や特定口座で株などを購入した場合、その株が値上がりしたところで売却すると売却益の約20%分の税金を支払う必要があります。
例えば、50万円の株式を購入し、80万円で売却すると30万円の売却益に対して20%分の税金6万円を納める必要がありますが、NISA口座で購入すると税金を支払う必要がなくなります。
NISA口座のデメリットはあるのか
評価損となっても損益通算できないことがNISAのデメリットです。短期売買では評価損を計上する可能性が大きいため、長期的に保有することによってキャピタルゲインを狙う長期投資家向きの制度となっています。
なぜNISA口座でVOOを買うのか
VOOですが米国市場へ上場しているETFなので米国株扱いであり、通常の一般口座・特定口座で買うと購入時の手数料がかかるのですが、楽天証券やSBI証券の場合、NISA口座でETFを買うと購入手数料がゼロ円なのです。(楽天証券は全額キャッシュバックという形を取っているため、実質ゼロ円となります。)
つまり、手数料ゼロでドルコスト平均法(定期的に一定額を購入する購入法)を使い、投資できます。VOOのような信託報酬の安いETFを手数料ゼロで購入できるのはかなりお得だと思います。売却の手数料はかかってしまうようですが、それでも十分なメリットだと思っています。
配当金についても日本で掛かる税金約20%分が非課税のため、外国で取られる10%分のみ税金を支払うということになります。
(NISA口座の場合は二重課税に当たらないため、外国税額控除が適用されません。つまり確定申告しても戻ってきません。)
NISAは評価損を出すと逆に損する制度であるため、先行きが予測しにくい個別株短期売買が一番合理性のない活用法です。
よってインデックスファンドやETFのように長期的に市場全体の上昇が期待出来る投資商品についてNISA口座を使うのがベストな使い方だと思っています。