インベストメント&ピース

長期分散投資で資産形成中です。投資の話を中心に書いていきたいと思います。

夏の終わり

クラビの夕日

夏が終わってしまいますね。

夏は私が一番好きな季節なのですが、今年は仕事の都合上夏休みもなく、あっという間に終わってしまったという感覚です。どこかに旅行に行きたかったのですが、雇われの身ですから仕方がありません。

もちろん9月も残暑は続きますが、毎年8月が思わってしまうと寂しい気がします。

とはいえマリンスポーツはやらないのですが、夏の解放感が堪らなく好きなんです。

東南アジアも好きなのですが、行けばいつでも夏の雰囲気を味わえるというのが理由の一つです。

私は30代半ばのため、85歳くらいまで頑張って生きたとしても日本ではあと50回しか夏を味わうことができません。アーリーリタイヤしてタイ等に移住し、早く毎日を夏休みにしたいと願う今日この頃です。

冒頭の写真は去年行ったタイのクラビという場所です。素晴らしい夕日を見ることができました。
(ダウンロードではなく自分で撮った写真です!)

ネットワークビジネスに誘われたこと

蜘蛛の巣のイメージ画像

2,3年前の話ですが、ネットワークビジネスに誘われそうになったことがあります。 

ネットワークビジネスとは

ネットワークビジネスとは、いわゆるマルチ商法というやつで、ある商品を他の人に紹介をし、その人が商品を購入すると、販売会社から紹介者に対して報酬が支払われるという仕組みの商取引きです。

紹介された人(子)がさらに別の人(孫)に紹介すると最初の紹介者(親)は、孫の購入分からも報酬を貰えるため、自分の傘下のネットワークが広がると不労所得が得られる状態になります。
ただし、一定の範囲内のネットワークしか作れないようになっているようです。

ネズミ講と混同されますが、こちらは商品は介さず、会員から回収した会費をピラミッドの上から順番に分配するという仕組みです。しかもネットワークの範囲が無限のため、後から始めた人は必ず上の人には勝てず、損する人がほとんどになってしまう仕組みだそうです。
そのため、法律で禁止されています。

きっかけ

私が誘われたのは、たまたま知り合った同い年くらいの男性から(以下A君とします)でした。
職場が近いということで、ランチなどに行ったりしていました。
(思えば職場が近いということも嘘だった可能性もあります。)

割と頻繁に誘いのメールがあるのでおかしいとは感じていました。なぜなら知り合ったばかりの人にそんな積極的に行く人って何か目的がない限りはいないと思うのです。

ただA君は好青年でしたし、お互いに仕事の話などをしていると、同世代のサラリーマンとして同じ悩みを抱えていることが分かり、前向きな考え方も持っていると感心していました。

(この誰もが抱える悩みというのがネットワークビジネスに誘われる隙になっていることが後でわかりました。)

アップラインへの紹介

何回かランチをするうちに起業して成功している知り合いがいるので、会いに行かないかと誘われました。
私も起業には興味を持っていましたし話を聞きたかったので、行ってみることに決めました。

そんな話を今の奥さんに話したところ、なんかの宗教か悪徳商品販売の誘いなのではと指摘されました。

情けないですが指摘されて初めて確かにそうだなと、今までのちょっと怪しいと思っていたことがつながった感じがしました。でもネットワークビジネスと確信できるまでは分からなかったし、こういうのも経験だと思って行ってみることにしました。


着いてみると家賃が相当しそうな豪華なマンション。

セキュリティ万全のエントランスにコンシェルジュなる人がいました。

コンシェルジュ??高級マンションは管理人と呼ばないのか?

エレベータで上がって部屋から出てくるのは、一人暮らしの男性でした(Nさんとします)。40代前半くらいだったと思いますが、見た目は若く爽やかな方でした。悠々自適な暮らしをしており、働いてはおらず今は不動産投資をしているということでした。

何を話したかというと、あまり覚えてないのですが、ロバート・キヨサキの金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラントの話をされたのは覚えています。

(このとき私は読んでなかったのですが、後でネットで確認してみるとネットワークビジネス勧誘の常套手段みたいです。でも参考になる本ですよ!)

その他投資の話と通じる話もあるため、それに乗っかっていたという形です。私は投資の話のつもりで話していましたが、おそらくA君もNさんも私が乗り気だなと思っていたかもしれません。

直接的なネットワークビジネスの話は出てきませんでした。

マンションを出たあと帰り道にA君はしきりにNさんは自信に満ち溢れていてすごくないですか?と言ってきました。

この時点では何を起業して、成功したかというのは聞かされていませんでしたし、質問してもA君は何をしたいかではなく、何を実現したいかが大事なので、今は知らない方がいいと思いますという答えが返ってきました。

話が怪しくなってきましたね。

断りの連絡

ネットワークビジネスと確信ができたので、後日A君にネットワークビジネスはやる気がないことを連絡したところ、しばらく経って了承した旨の連絡が来て、そこから連絡が途絶えました。

なので、ネットワークビジネスに誘われそうになったという表現ですが、明確にそういうものを始めないかと誘われた訳ではありません。そう言ってしまうと抵抗がある人もいるため、その場で断られてしまうからだと思います。

2人とも全くもって悪い人ではなかったですし、目標に向かっているためか自分や普段接していた同僚やある意味前向きな印象を受けました。

ネットワークビジネスが悪いことという風には捉えるほど理解はしていませんし、まずはやってみることを心掛けたい私としては、やる前から判断を下したのは偏見じみたものがあったかもしれませんが、私には合わないだろうと考えました。

人それぞれだと思いますので否定はしませんが、よーく考えてみることをお勧めします。

勧誘の流れ

勧誘の流れとしては、まさに以下のような形でした。

networkbusiness-review.com

私は第4段階のアップラインに紹介というところで断っているため、やる気を見せていたらセミナーへの参加の誘いがあったのだと思います。誘われていることに気付かない可能性もあるので気をつけましょう。

年金資産の損失

Retirement

Yahoo!ニュースに年金資産の2016年4〜6月期の評価損について記事が載っています。

headlines.yahoo.co.jp 

評価損は5兆2342億円(▲3.88%)で2016年6月末の運用資産は129兆7012億円となりました。

2014年10月に運用の改革をしていますが、それ以降の全収益が消失したと書かれています。

こういう書き方をすると決まって人々は同じ反応をします。
「自分で運用した方がいい」や「責任取れ」や「ギャンブルするな」とかですね。

GPIF アセットアロケーションの変更

2014年10月に年金を運用管理するGPIFアセットアロケーションは、以下のように変更されています。

  •  国内債券 60% → 35%
  •  外国債券 11% → 15%
  •  国内株式 12% → 25%
  •  外国株式 12% → 25%
  •  短期資産   5% →   0%

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国内債券に比重を置き、リスクを抑えた運用をしていましたが、株式への比率が国内・海外共に約2倍になっており、変更前よりもリスクを高めた運用に変更されています。

リスク資産の割合を高めたため、短期的には当然評価損が発生する可能性も高くなります。

リスク資産の比率を高めた理由

なぜリスク資産の比率を高めたかというと変更前のままだと将来の年金資産が足りなくなるためだと思っています。

(GPIFのウェブサイトでは、長期的に積立金の実質的な運用利回り1.7%を最低限のリスクで確保することを目標としてアセットアロケーションを変更したとありますが、解釈が間違っていたら申し訳ありませんが誰か教えて下さい。)

国内債券を中心としたアセットアロケーションでは、少ないリターンしか期待できません。

株式への比率を高めることにより、長期的に大きなリターンを狙っていこうということです。

当然リスクも高くなります。

そうしないと我々若い世代の年金が賄えなくなってしまうのですから、仕方がありません。 

GPIFは世界最大級の機関投資家であり、運用している人はもちろんプロであり、我々の年金を預かるため、プレッシャーも相当なものと想像できます。

バクチなんてとんでもなく、理論に裏付けられた投資戦略を組んでいます(のはずです)。

GPIFのアセットアロケーションについての是非は分かりませんが、リスク資産が多いということは短期で見ると損失も見込まれるということです。

年金資産ですから数年のパフォーマンスをとやかく言っても意味がありません。

カルパース

ちなみにCalPERSカリフォルニア州職員退職年金基金)は以下のようになっています。

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なかなか強気なアセットアロケーションですね!

私の資産も円高が影響して評価減となっていますが、想定済みであり短期的な下落は仕方がないと考えています。

不動産投資の利点

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前回書いた記事の通り、私は株式の方を選好しており、現物不動産を購入することは当面ないと思います。

investment-and-peace.hatenablog.com

ただし、不動産投資が全て良くないと思っている訳ではなく、いくつかの魅力は感じていますので、それを書きます。

不動産投資が魅力的に思える理由として、インカムゲインに着目すると、家賃収入の安定性と金額的な多さが挙げられます。(空室がほとんどないという前提です。)

毎月安定的に割と大きな収入が入ってくるということです。
アーリーリタイヤに近づく手段として毎月の収入というのは心強い味方になります。

サラリーマン大家さんという言葉もよく聞きますね。

ただし、これは不動産自体の金額が大きいため、家賃収入も大きいということです。

3,000万円の株式を購入する場合、同額の金融資産を持っていないと買えませんが、不動産の場合ですと銀行から借り入れして購入できます。

例えば、500万円の頭金で2500万円を借り入れることにより、3000万円のマンションを購入し、そのマンションから生み出せる家賃収入がインカムゲインです。

利回りを5%とすると、1年間で150万円のインカムゲインが見込めます。
自己資本の500万円だけで買える物件は少ないと思いますが、利回りを同じく5%とすると、1年間で25万円にしかなりません。

このように借入れによって利益を増やす手段をレバレッジ(梃子という意味)といいます。

株式も信用取引などで同じレバレッジ効果を利用することはできますが、追証といって、株価がある一定額を超えて下落してしまうと追加で資金を入れないと強制決済されてしまいます。
相場を見続けないといけないため現実的には厳しいものがあります。

このように不動産投資ではレバレッジ効果を利かすことにより、高いリターンを追い求めることができます。

不動産を魅力的だと感じているが、借金はせず自己資本のみで投資したい人はREIT(不動産投資信託)という選択肢もあるので検討してみて下さい。

REITは株式と同じく所有権を複数人で分割し、その保有分に応じた収益を分け合うという仕組みです。少額でも投資できます。

オフィスビルやマンションの家賃収入を所有者で分け合うということですね。

不動産が安心だと思う理由

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私は持ち家は保有しておらず、賃貸で暮らしています。

投資用不動産も持っていないため、私の資産の中で不動産が占める割合は0%です。

今後としても当面は投資用不動産を購入することはないと思います。

主な理由は今の保有資産額に対して金額が大きすぎるということと、不動産の管理が面倒ということがあげられます。

他にも理由はあるのですが、今のところ不動産投資に優位性は感じていないということです。

ただし、日本人は不動産に対して特別な思い入れを持っているのではないかと思っています。海外の人でもそうかもしれませんが。

私も投資の勉強をしていなかったらそう思っているかもしれません。

不動産投資に限らず投資によって得られる利益はキャピタルゲインインカムゲインで構成されています。


不動産投資をする場合のキャピタルゲインは将来地価が上がり不動産価値が上がることによって得られる利益です。インカムゲインは、毎月の家賃収入です。

一方、株式投資の場合は、キャピタルゲインは値上がり益。インカムゲインは配当です。

インカムゲインは不動産の場合、家賃なので空室のリスクがありますが、一旦契約してしまえば、すぐには引っ越さないため比較的安定しています。

株式の場合は、配当であり、会社の業績がよかった場合に株主に対して利益を分配するというものですので、ブレがあります。

なので基本的にはどちらを選好するかの違いなのですが、株式はフワフワしたもので実体がなく(証券会社のウェブサイトに銘柄と数値が表示されるのみ)、いつ潰れるかも分からないし、ギャンブルみたいなものなので不安。

不動産は現物として存在するし、何より家賃収入という見えるものなので安心。
という感じなのではないでしょうか。


不動産投資のリターン以外の点についても合理的な投資であると理解できればありだとは思いますが、今のところはありません。

日本のように人口が減る中で不動産価格が将来に渡って上がり続けるとは思えませんし、そのような物件があったとしても素人の個人が手に入れられるとは思えません。

個人の選好の問題なので不動産投資がダメだと言っている訳ではありません。

私としては、様々なビジネスを通じて消費者に価値を提供できる企業の方が好きで、そういった株式に投資していきたいといった感じです。

サラリーへの依存度100%

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私の収入源ですが、タイトルの通りの状態です。
分配金・配当等も多少ありますが、再投資するため、収入とはカウントしていません。

アーリーリタイヤするかしないかは関係なく、この割合を下げていかないといけません。

サービス残業が当たり前になっていても、深夜を超える激務でも、生活を維持するために文句を言えないサラリーマン。年齢を重ねて転職もできない人だって多いのです。

精神的なゆとりを得るためにも、いざとなったら辞められるような状態でいたいものです。

自由を得るための最低限の金融資産額としては3,000万円であると以前書きました。

investment-and-peace.hatenablog.com


しかし、資産が減っていくこと恐ろしさで自分の行動が狭まるのも嫌ですので、何かの別の収入源があることが望ましいと考えています。

サラリーマンなのであまり自由な時間は取れないし、大きな資本を投入した本格的なビジネスも難しい。

そのため、手っ取り早くネットで稼ぐ方法というのが主にありますが、みんな考えることは一緒。

ネットで稼ぐ方法をいくつかインターネットで調べてみましたが、そのサイトの作成者が儲かるようになっているものが多いんですよね。

何かの知的商材の購入や別のサイトへの登録を促すものだったり。

具体的な方法としては、あまりいいものがなかったのですが、考え方として参考になったサイトを載せておきます。


同じようなことを思っている方は参考にしてみて下さい。 

touch.allabout.co.jp

estpolis.com

地味な投資スタイル

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私が実践している長期分散投資という投資スタイルですが、あまり人気がありません。。

FXや現物不動産への投資の方が投資をしているというイメージが強く、人々の話題にもなりやすいですし、周りの人がやっているという話を聞き、始めるという人も多いのではないでしょうか。

一方、長期分散投資はその名の通り、長期的なリターンを狙っていくものであり、短期的には結果を求めません。

リターンもそこまで高いものではありません。

投資先を分散することでリスクを抑えつつ、上下運動をしながら自分で組んだアセットアロケーションから得られると見込まれる期待リターンを目指して運用していくというものです。

私たちの年金の運用を管理するGPIFも基本的に同様の手法に分類され、理論的な手法なのですが、認知度があまりないためか、行っている人はほぼファイナンシャルリテラシーのある玄人の投資家。

認知度が高まり、素人投資家にこそ行って欲しい投資スタイルだと思っています。